
このページは、現役の防災アドバイザー防災士が作成しています。
災害時の家族連絡は、「連絡先を決めること」より先に、「連絡が取れない時に家族がどう動くか」まで決めておくと、安心の形がはっきりします。
災害が起きたとき、家族全員が家にいるとは限りません。子どもは学校、親は通院先、家族は職場や買い物先にいるかもしれません。スマホがつながらない、充電が切れる、道路が通れない、避難所が分かれることもあります。
このページでは、災害時の家族連絡、安否確認、集合場所、避難先、スマホが使えない時の確認方法を整理します。家族で細かく決めすぎる前に、「誰が、どこで、どう確認するか」を一度見える形にしてください。
家族連絡・集合場所の確認ナビ
災害時の家族連絡は、「電話する」だけでは足りないことがあります。連絡が取れない時の動き方まで分けて確認してください。
Q1. 災害時に、家族で一番不安なのはどこですか?
- 家族が別々の場所にいる時、安否確認できるか不安
- 子ども・高齢の親・持病のある家族の居場所が心配
- スマホがつながらない時の連絡方法を決めていない
- 集合場所や避難先を家族で共有していない
Q2. 先に決めておきたいことはどれですか?
- 家に戻るのか、避難所へ行くのか、職場や学校に残るのか
- 電話がつながらない時に、どの方法で安否確認するか
- 集合場所を「近い場所」と「遠い場所」の2つに分けるか
- 高齢者・子ども・ペットがいる場合に、誰が確認するか
Q3. 次に確認する入口を選んでください
まずは「連絡が取れない時、どこで確認するか」を家族で一つ決めるだけでも、災害時の迷族で一つ決めるだけでも、災害時の迷いは大きく減ります。
家族連絡・安否確認3分整理シート
災害時の家族連絡で迷う時は、いきなり連絡先を増やすより、先に「家族がどこにいるか」「連絡が取れない時にどう確認するか」「どこへ向かうか」を分けてください。
見る順番は、家族が別々にいる場面 → 連絡が取れない時の確認方法 → 集合場所と次に見るページ、の3つです。
ステップ1. 家族が別々にいる場面を分ける
災害は、家族全員が家にいる時に起きるとは限りません。平日昼間、夜、通学中、通勤中、通院中など、家族がどこにいる可能性が高いかを先に分けてください。
| いま近い状態 | 先に確認すること | 次に見るページ |
|---|---|---|
| 子どもが学校や習い事にいる時間が多い | 迎えに行くのか、学校に残るのか、誰が確認するのか | 家族の防災計画を見る |
| 家族が職場や外出先にいることが多い | 無理に帰宅するのか、職場や安全な場所に残るのか | 避難前の確認ポイントを見る |
| 高齢の親や一人暮らし家族が心配 | 誰が確認するのか、近所や親戚に頼れるか | 高齢者がいる家庭の防災を見る |
ステップ2. 連絡が取れない時の確認方法を決める
災害時は、電話やLINEがすぐ使えるとは限りません。通信の混雑、停電、充電切れ、スマホを持っていない家族がいる場合もあります。
| 起こりやすい困りごと | 先に決めること | 次に見るページ |
|---|---|---|
| 電話やLINEがつながらない | 災害用伝言サービス、親戚への連絡、集合場所での確認 | 家族の防災計画を見る |
| スマホの充電が切れる不安がある | モバイルバッテリー、充電場所、紙の連絡メモ | 停電対策を見る |
| 近所や地域との連絡も必要になりそう | 声をかける相手、確認してもらう相手、避難所で会う相手 | 近所・地域の助け合いを見る |
ステップ3. 集合場所と次に確認するページを選ぶ
連絡方法が決まったら、次は集合場所と避難先を分けます。自宅近くが危険な場合もあるため、「近い集合場所」と「少し離れた安全な場所」の2つを考えてください。
| いま近い状態 | 確認すること | 進むページ |
|---|---|---|
| 自宅に戻るか避難所へ行くか迷う | 家の安全、道路状況、家族の体調、避難情報 | 自宅避難と避難所の判断を見る |
| 避難する前に何を確認するか不安 | 火の元、持ち出し品、連絡、避難先、ペットや高齢者の確認 | 避難前の確認ポイントを見る |
| 家族全体の防災ルールを作りたい | 連絡方法、集合場所、役割分担、備蓄、避難先 | 家族の防災計画を見る |
| ペットも一緒に避難する可能性がある | 同行避難、ケージ、フード、水、避難所での確認 | ペット同行避難を見る |
家族連絡で大切なのは、連絡先を増やすことではありません。連絡が取れない時でも、家族が次にどう動けばよいか分かる状態にしておくことです。
家族全員が同じ場所にいる前提で考えない
災害時の家族連絡で大切なのは、「全員が家にいる」と決めつけないことです。昼間なら、子どもは学校、家族は職場、親は病院や買い物先にいることもあります。
そのため、家に戻るのか、学校や職場に残るのか、避難所へ向かうのかを家族ごとに分けて考えておく必要があります。ひとつの正解を決めるより、「この場合はこうする」という分岐を作る方が現実的です。
集合場所は、近い場所と離れた場所の2つに分ける
集合場所は、ひとつだけだと使えないことがあります。自宅近くが危険な場合、道路が通れない場合、避難所が混雑している場合もあるからです。
おすすめは、「家の近くで確認する場所」と「少し離れた安全な場所」の2つを決めておくことです。家族全員がその場所を知っているか、夜でも分かるか、高齢者や子どもでも行けるかまで確認してください。
スマホが使えない時の確認方法も決めておく
災害時は、電話やLINEがすぐ使えるとは限りません。通信が混雑したり、停電で充電が切れたり、家族がスマホを持っていない場面もあります。
スマホだけに頼らず、災害用伝言サービス、紙の連絡メモ、集合場所、親戚や近所への確認など、複数の方法を持っておくと安心です。停電や充電が不安な場合は、停電対策ページ もあわせて確認してください。
高齢者・子ども・ペットがいる家庭は、確認する人を決める
高齢者、子ども、持病のある家族、ペットがいる家庭では、連絡方法だけでなく「誰が確認するか」も決めておく必要があります。
一人暮らしの高齢の親がいる場合は、電話がつながらない時に誰が確認するのか、近所に頼れる人がいるのかを決めておくと現実的です。ペットがいる場合は、人の避難先とペットの同行避難を分けて考えてください。
高齢者がいる家庭は 高齢者がいる家庭の防災、ペットがいる家庭は ペット同行避難 もあわせて確認できます。
地域や近所とのつながりも、家族連絡の一部になる
家族だけで安否確認を完結できないこともあります。特に高齢者だけの世帯、日中に家族が不在の家庭、車がない家庭では、近所や地域とのつながりが助けになることがあります。
普段から深く関わる必要はありませんが、災害時に声をかける相手、確認してもらえる相手、避難所で合流できる相手を一人でも思い浮かべておくと、家族の安心につながります。地域での助け合いは、近所・地域の助け合いページ で整理できます。
あわせて確認したい防災ページ
- 防災全体の判断ガイドを見る
- 防災の状況別ガイドを見る
- 家族の防災計画を見る
- 避難前の確認ポイントを見る
- 自宅避難と避難所の判断を見る
- 近所・地域の助け合いを見る
- 高齢者がいる家庭の防災を見る
- ペット同行避難を見る
家族連絡は、連絡先を増やすだけでは安心につながりません。連絡が取れない時でも、家族が次にどう動けばよいか分かる状態にしておくことが、災害時の不安を減らします。
次の一手
家族全体の防災計画を整理したい方は、家族の防災計画 を確認してください。
避難する前に確認することを整理したい方は、避難前の確認ポイント へ進んでください。
自宅に残るか避難所へ行くか迷う方は、自宅避難と避難所の判断 を見てください。
よくある質問
Q. 災害時の家族連絡は何から決めればよいですか?
まず、電話やLINEが使えない時にどう安否確認するかを決めます。集合場所、災害用伝言サービス、親戚や近所への確認など、連絡手段を一つに絞らないことが大切です。
Q. 集合場所はひとつ決めれば十分ですか?
ひとつだけでは使えないことがあります。自宅近くの集合場所と、少し離れた安全な場所の2つを決めておくと、道路状況や火災、浸水などで近くに集まれない時にも対応しやすくなります。
Q. 高齢の親や子どもがいる場合は何を追加で考えればよいですか?
誰が確認するか、どこに迎えに行くか、薬や持ち出し品は誰が持つかを決めておきます。本人が一人で動けない場合は、近所や親戚など家族以外の確認先も考えておくと安心です。
Q. 家族で防災の話をするときは何を共有すればよいですか?
連絡方法、集合場所、避難先、家に戻らない場合の行動、スマホが使えない時の確認方法を共有します。全部を一度に決めるより、まず集合場所と安否確認の方法から決めると進めやすくなります。